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スギ

最終更新日:2016年6月30日

樹木の季節現象 「その10 スギ」

 スギは日本生まれの木で、九州地方から東北地方まで広く分布しています。常緑針葉樹という種類で、冬も緑の葉をつけたままの姿で過ごし(=常緑樹)、針のように細長い葉を持ちます(=針葉樹)。

 スギは、幹がまっすぐにのびて、材質も良いため、古くから貴重な木として育てられ、家や家具、船など多方面に利用されてきました。また、木の病気や虫のひ害にもめったにあわないなど、とても優れものなのです。

 特に第二次世界大戦(太平洋戦争)後の昭和20(1945)年ころから、木材がとても不足していたために、木材資源林として全国の里山に広く植えられました。

 にいつ丘陵でも、スギ林が半分くらいあって、その多くは花をつけて種子を結ぶ中年期をむかえています。

 スギは、雌雄同株といって、同じ木に雄花と雌花をつけます。写真は、つぼみのころのものです。

 スギ花粉に悩む方も多くなりましたが、にいつ丘陵では、毎年3~4月に雄花が開き、そろって花粉を飛び散らせます。ミクロ(とても小さい)なスギ花粉は、風に乗って広いはん囲をあてもなくさまよい、多くの人を花粉症でなやませます。良質な木材資源として期待されたスギ林ですが、時の流れは皮肉にも、スギをじゃま者に変えてしまったのです。

 しかし今、成長の良いスギは、二酸化炭素を多く吸いこんで、地球の温暖化防止に役立つ木として見直されてきました。スギ林は、もっとも身近にある森林です。みんなで大切に育てたいものですね。

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