冬のにいつ丘陵
最終更新日:2012年6月1日
紅葉を競いあっていた雑木林の木々も、すっかり葉を落とすと野鳥たちにとってはきびしい季節のはじまりです。
しかし、そんなきびしい季節にもかかわらず、より寒いシベリアやロシアのウスリー地方など北の国から次々と日本にやってくる野鳥がいます。
この季節、にいつ丘陵では「冬鳥(ふゆどり)」類と呼ばれるツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、カシラダカ、アトリ、マヒワ、キレンジャクなどが観察されています。
これら冬鳥は夏鳥と違い、群でいることが多いのも特徴で、数羽の小群から、アトリなどは時に数百羽の群が見られることもあります。
ツグミ
シロハラ
カシラダカ
この季節、林の中からは野鳥たちの好む虫など、生きた餌はほとんど姿を消してしまいますが、それでも落ち葉の下に隠れた虫を探しだしたり、木に生みつけられた虫の卵をみつけたり、ガマズミ、ツルウメモドキ、ナナカマドなど赤く熟した木の実をはじめ、いろいろな植物の実や種子を食べたりして冬をのりきります。
木々の葉がすっかり落ちて、明るくなったにいつ丘陵の雑木林では、そんな野鳥たちの姿をはっきりと観察できます。
冬鳥たちが加わった冬のにいつ丘陵は、バードウォッチングにはもってこいの場所なのです。
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